2017年8月26日土曜日

生まれ変わったら…

とある知人に「君は俗っぽい」と指摘された。
私は、家柄の無さで深い悩みを抱えている。
それを知人に言ったら、そう指摘された。

私は『近い先祖に大臣や総理が居たらいいのに…』という、ないものねだり的な悩みにとらわれて苦しむ時がある。
持たざる者の苦しみは、心が弱った時にふと表れて激しいルサンチマンの塊になる。
若い時は、それらをバネにして頑張るものかもしれない。

もし生まれ変わったら…
名家の令嬢や令息に生まれて、この世にスラム街があることすら知らない世間知らずで居たい。
原発事故なんか起きたら、すぐに海外に逃げられる立場で居たい。

自分達支配層以外の人は家畜と思い、ニヤニヤと笑う立場に…なりたくない。

世界は清濁併せ呑む以上に濁濁に残酷なことに気付いたのは原発事故の時だった。

そこから家柄があれば…という悩みが生まれた。
ステータス競争してる人間の浅薄さを見抜いて、笑って、見下す若者だった私を俗っぽくしたのは原発事故。
弱者の弱さを痛感したのだ。
生き延びるためには、チカラが必要なのだ。

いざという時に、大事な人達を守れるためのチカラ。
知人に「君は俗っぽい」と指摘された時に、何故そう悩むようになったかを伝えられなかった。

経済的に苦しいが自費で市民活動する知人は街頭で頑張っているが…大衆は変われるのか正直謎である。

こういう現実を見ると、SMに逃げる自分を発見する。
子どもの頃、大人は狂ってる…と、ふと感じたことがある。
見事に狂った大人になってしまったと思う。
気持ち悪いSM変態になった私を子どもの私は、どう言うのかな。


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