私は絵仕事の為にも、SM系の本を読まなければ…とそれを長期的課題・目標にしています。 私はS女目覚めが20代後半と遅いです。 なので…早くからSM自覚ある方(子ども~10代)に比べたらSM色ある本の読書量が少なすぎることを自覚しています。 そして、私はバイでもあるので… バイセクシュアルでSM嬢の日記という本『ファッキンブルーフィルム(新装版)』(著・藤森直子)を見つけて、なんだか共感したので…Amazonでポチりました。 なにやら調べると、盗作被害に遭ってしまったエピソードがある本だそう。 読了後の感想は、「凄い」としか言い様がなかったです。 エログロ色ある純文学の世界が、リアルに存在するんだ……という驚きがありました。 これを読了したあと… 高校時代に「蛇とピアス」(金原ひとみ氏)を読んだことを思い出しました。 田中慎弥氏の「共喰い」も何故か思い出し…。 これが小説的なフィクションじゃないんだ…ってことに脳内混乱を起こしました。 読みはじめは、出てくるお客のM男場面が楽しいので…マゾ萌え笑いしてましたが… だんだんと東京アンダーグラウンド風(?)世界にひきこまれました。 アングラ世界で独特の青春を過ごす方が居るんだな…と驚きましたし、ノンフィクションな非日常ワールドに深くトリップ出来る本です。 日記風にした創作小説といっても、疑わないだろう不思議で素敵な本でした。 文体は若い女性らしいリズミカルさがあり生き生き・キラキラとしています。 この日記作品のM男登場シーンは典型的なSMプレイでなく、個性的なクセの強いM男を使っている(取り上げている)ので… それが良いアクセントになっています。 ラストに大きなドラマも起き…創作小説ぽくフンワリと終わります。 私は普段、新書系の本(3次情報)を読むことが多いので……現実逃避力の強い本は久しぶりでした(いや、ノンフィクションなんですけどね)。 『プロ女王様の青春ってドラマティックだな…』と脳の芯がボワーンとして… 私には読後余韻がかなり残る本でした。 あとプロ女王様の言葉責めの教科書としても、お気に入りの本になりました(笑)。フィクション小説ぽくないとてもリアルな言葉責めがいいです。 文体の好き嫌いがはっきりわかれるとは思いますが、未読の方…女性には特にオススメです。 若い青春時代に(ハタチ前後)SM出来なかった方、エログロ純文学好きな方には合う気がします。 私もいつかSM経験が何かの名作を生み出せれば…と思ったりしました。
S女イラストレーターのfemdomブログ。18歳未満・18歳以上でも暴力表現(SM)に嫌悪感を持つ方は閲覧ご遠慮ください。S女絵師を目指し、リアルなSMを重要視し勉強中。活動した上での文章記事等ランダム内容が多いです。
2016年5月3日火曜日
『ファッキンブルーフィルム』の感想
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へえ〜、この本は知りませんでした。けっこう古い本ですね。十年ぐらい前か。今度読んでみようっと。
返信削除言葉責めの教科書って、なかなかないんですよ。誰か特定の、人それぞれのツボが違うからでしょうかね。
もし、万人に通用する、普遍的な言葉責め文学が可能なら、それだけで芥川賞(または直木賞)クラスの作品になるのに。
訪問&コメントありがとうございます!
返信削除この本はかなりマニアックらしく、検索してSMブログ系で取り上げてなかったので記事にしてみました。homerさんに興味もって頂けて嬉しいです。
言葉責めは、S女側からだとややこしい部分があったりします。
山の手言葉系のお上品な女性言葉での言葉責めが好みなM男が大半でしょうが、私はオラオラ系の男言葉も好みだったりします。
言葉責めツボも好み違いで柔軟にしないといけないのは、大変だなぁ…と感じてます…。
私は「耽美・官能系」系の言葉責めでなく、「残酷・無慈悲系」が好きですからね(苦笑)。
はじめまして。
返信削除『ファッキンブルーフィルム』懐かしいです。
ウェブ日記の形で書かれているころから読み、書籍化されたときにはすぐに購入しました。
ナオさんのサイトはなぜか今も残されていますね。→ http://homepage3.nifty.com/fuckinbluefilm/
ちなみに、ナオさんファンの女性にはM的(もしくはネコ的)な人が多いような気がしていたので、S女性のブログで言及されていたことが少し面白く感じられました。
アイマイ様、訪問&コメントありがとうございます!
削除ウェブ日記時代から読まれている方なんですね。私も面白そうで…当時からリアルライブで読みたかったと本読んで思いました。