2016年7月4日月曜日

男性社会に於けるマイノリティーの存在

ここ数年でLGBTの人達が注目され存在感を増してきている。

私もバイだし、個人的に色々と思うことがあったりする。


それは、彼等を単にビジネスの新たな客層としてしか見てないんじゃないか?みたいな…
『苛立ち』である。

男性同性愛のエリートカップルだと、そのままパワーカップルとなり…
各種消費欲は旺盛だろう。

ただ単に、潜在的に存在したブルーオーシャンとして彼等を見る経済的利用なだけなら…
なんだかムカムカする。

マツコ・デラックス氏が某誌面で指摘してた通りだな、と思う。


確かにマイノリティーが生きやすくなることは重要だが、結局は真に寄り添ってないマジョリティ側からの経済・政治利用目的のあざとい目線には斜に構えたくなるのだ。


そしてメディア業界は、男性社会。

彼等が過去扱ってきたLGBTは、
基本はゲイ男性と男性から女性のトランスジェンダーだ。

これは、ヘテロ男性側からしたら恐れることがない方達なようだ。

レズビアンや女性から男性のトランスジェンダーは、恐れがあるらしい。

恐れとは、感情が揺さぶられる意味でだ。


美しく綺麗なレズビアン女性の存在は、そのまま『男性の所有(モノ)にならない』存在になる。

レズビアンは男性向けエロスで消費されてきているが、それ以外でのメディア露出はショックを与える。


実は私は、イケメンなゲイ男性がテレビ出演しているのを見てショックを受けてきた。
こうだ↓。

「え?こんなイケメンがゲイだと、女性どうするの?女性余るやん…(泣)」というショックだ。

(※これは表面的なミーハー心理反応であって、彼等の個人幸福は願っている)


…これを、男性側はしたくないらしい。


そのまま「え?こんな美人がレズビアンだと男性はどうなんだ?大事な美人減るじゃないか…」となるからだ。


そして、男性から女性になるトランスジェンダーは、ある意味『優位的存在から劣位的存在に下がる存在』だ。

しかし、女性から男性のトランスジェンダーは『劣位的存在から優位的存在に上がってきた存在』として…
何かを揺さぶるらしい。

女性が男性になるのは、なにやらムカつくものがあると。

これは小島慶子氏あたりが言っていた様に思う(彼女はマッチョ(マチズモ?)なメディア業界で働いてきている)。


この様な無意識の空気を私はSM界で感じる時がある。

それは『女性の真性Sはいない』という謎の推論(断定?)だ。

これはSM界にある男性社会の大きな壁な様に思う。

『女のサディストは居ない』

それを何故、男…S男側が言うか?

男性店長のSMバーで、彼(S男)もそう言っていた。

「なんでだろ?」と思ってきたが…
メディア業界での男性社会の同じ法則なんだ…と、どうにか今のところ推測・理解している。


これは大変恐ろしいから、「否認」や「抵抗」の心理反応してるんだろう…と。


(M)男に対し、去勢願望を抱き、切り刻むことや火傷させることで笑うS女の存在は心底恐ろしいと思われる。

他の例では、ノーマル男性(やや~まぁまぁS寄り)にM男向け動画を見せると、怒るらしい(S男もそうだろう)。

『男が女にボコボコにされていてムカつく。』と。


以前、私はバイト先の男性先輩(ノーマル)にとある女王様の画像を見せたら、似た反応してきた。

「この図はあり得ない。こっちが鞭持つ方だと」
彼の感情揺さぶられた様子は今でもはっきり覚えている。
苛つきがみてとれた。

大変興味深かった。


基本的に男は、女を組伏せ管理し所有しておきたいのだ。


その男性性を持ったS女の存在は、レズビアンやトランスジェンダー(女→男)より不快な存在かもしれない。

SM界でもS女が不愉快な存在なら、なんとも残念なことである。


古い時代、S女は存在すら疑問視されていたらしい。

今はまだ、変わりつつある過程なんだと思う。

いつか更に多様性が進み、女性の多様な存在も認められて欲しいなと切に思う。


2 件のコメント:

  1. 先日TVのニュースを見ておりましたら、表題に「LGBT」という表記が登場。LGBTも世の中にすっかり認知されたものだと感心しました。「LGBTを差別してはいけない」という認識も社会的に認められるようになって、まずは前進と喜びたいところです。
    そうした風潮を、「我が国の良風美俗にもとる」なんちゃって、かつての、性的マイノリティーが抑圧されていた時代に戻そうとするような、それこそ反動的な勢力が伸してこないようにするためにも、選挙に行こう!

    それはそうと、あらゆるものが商品化される資本主義社会にあっては、「マイノリティーの性」の商品化もやむをえないのかもしれません。
    女性の経済力の伸長という下部構造の変化を忠実に反映するものとして、女性が楽しむための商品(「文化」と言い換えてもよい)としての「マイノリティーの性」の商品化(言い換えれば「女性が楽しむ文化としての、マイノリティーの性」)も当然ありうることかと。その意味で、「女性が楽しむ商品としての、美青年の緊縛写真集」の出版は、画期的と思います。

    『女のサディストは居ない』なんてS男性の言葉には、彼らの願望が込められているんでしょうね。だって、いかにもMMしたM女さんをいぢめるよりも、S女性として他の男性を支配しているような女性を調教=征服するほうが、征服慾・支配慾をいっそう満たしてくれるでしょうから。
    因みに、沼正三は、当然女性サディストの存在を認知してまして、「ある夢想家の手帖」で、「サド女性=レズ説」を、「サド女性をすべてレスボス女性と見るのは行き過ぎ」との注釈付きで紹介しています。

    返信削除
    返信
    1. 馬仙人さま、訪問&コメントありがとうございます。
      以前の、はねっ返りなお返事すみませんでした…。

      S女vsS男の構図(?)は、延々と続いていくんだろうな…と思います。
      S男がS女をマゾ化させたいのと同じように、S女もS男をマゾ化させたいという潜在的な願望はあると思います。
      でもそれは大変面倒くさいですし、お互い苛ついて仕方ない気がします。

      私はS男に最初、同族嫌悪があったんですが…人柄の良いS男とお喋りして苦手意識無くなりましたが、S男側はS女をどう思っているんだろうか…と今更振り返りました。

      S男がS女をマゾ化させたい願望は例えると、レズビアンをヘテロ(ストレート)に変えてやる位乱暴なことだよな…と思いました。
      セクシュアルマイノリティーのことわかってない男性は、そのようなことを実際ビアンの方に言うようです。

      ストレートだろうが、ノーマルだろうが、ゲイ・レズビアン・バイ・トランスジェンダーだろうが、S女M男S男M女だろうが、基本的には幸せになりたいはずです。
      当たり前ですが、幸せになるには精神的に成長した部分が必要だと思いますし、努力していく中で各種学びがあるんだろうと思います。

      削除

サイト「美マゾ図鑑」にコメントありがとうございます。
※誹謗系は公開しませんので、ご注意ください。