酒井順子さんの『負け犬の遠吠え』が大出世作(?)になったのが13~14年前のことでした。
この本を読んだのは、20代後半突入した頃に読みました。
メディアで「卵子の老化」の大啓発があった頃に、色々と年頃らしい(?)ものを読んでいた時期です。
『負け犬の遠吠え』を読んで、皆驚いたと思いますが…
酒井さんは、お嬢様です。
酒井さん的には身近な周囲の、社会階層的には圧倒的に勝ち組の負け犬(未婚)…のことを書いたのが、何故かブームとなった本。
この本を読んだ年下の層の女性達は、色々な理由で婚期逃した女性達を逆の意味で学び、若い頃から婚活しなければ…と意識された本でもあるとか…。
それから『「婚活」時代』(2008年)が出て、自然に恋愛結婚出来ない人の層が積極的に婚活するのはなんとなく「負け感」があったようですが…時代は流れ、「婚活」という言葉の持つ空気も変わったように感じます。
『「婚活」症候群』も5年後に出たし『専業主婦になりたい女たち』も出た。
しかし、『下流老人』が流行る現代…。この本を読んでる層は、ばらけてるみたいで興味深い。
若い内に読むと、ネガティブな方向の想像力は養われます…。
人生リスクだらけです…。
当たり前なことですが、自分の幸福論の軸をしっかり決めて、世間体に惑わされない自分をつくるのが必要なのは理解しました。
これまで身近な人達で、離婚経験者も見てきましたし、結婚し不幸な状態を維持してる人、
独身のまま還暦な方も見ました。
結婚して何十年幸せ…って方は、少なかった様に思います(ちゃんといたが)。
結婚で幸せ維持はレアなことなのかな?!…とビックリしました。
トンデモネタで驚かして煽るマスコミのネタでなく、知人の知人で「旦那死んで欲しい」と言ってる方の情報を先日得ました。
子どもは居て、それは幸せだから、旦那は死んで欲しい論な様です。
その方は専業主婦で働きたくないらしく(知人の伝聞)、その死んで欲しい旦那に経済的に依存しているらしい。
詳細な背景は分からないですが(色々と恨み合ってしまっているみたい)、
離婚をせず(しようとせず)に、死んで欲しい願望を持つことは大変恐ろしい…と感じた。
検索したら、こんな本がありました。
『夫に死んで欲しい妻たち』(未読)
こんな本が結婚の先輩談で出てしまう…未来に夢見る若者には恐ろしい本…。
アマゾンでの書評見ると、相互コミュニケーション問題が溜まった結果であることがなんとなくわかります。
なので、未婚者はこんな本を読んだ方がいいだろう。
『イケダン育成術ー賢妻に学ぶ結婚生活を幸せにする技術』
↑内容は薄い方だが、日々のケアが重要なのは理解した気がします。
本格的な本になれば…
ジョン・グレイ氏の本やジョン・M・ゴットマン氏がパートナーシップ関連では有名です。
男女両方がお互いの違いを理解することが重要…というのが心底わかります。
西洋文化的なパートナーシップ本ですが、いい本です…。
夫婦問題に取り組む精神科医に積極的に相談する方も居て、個人的にはいいことだと思っています。
『夫婦という病:夫を愛せない妻たち』(未読)
↑書評から面白そうに感じた。
夫婦の問題を分析すると、コミュニケーションから心理領域になります。
家族の基本は夫婦から。
機能不全夫婦から機能不全家庭がつくられてしまう。
その夫婦に子どもが居た場合、その子をアダルトチルドレン(AC)という。
まぁその夫婦(親)もアダルトチルドレンであることが多いですが。
これだと斎藤学精神科医が有名ですね。
アルコール依存の人が居る家庭、暴力がある家庭、親子立場逆転している家庭…等
深刻な家族病理です。
実は、私はアダルトチルドレン。
「大なり小なり、皆アダルトチルドレンだよ…。心に影や闇の無い人はいない。完璧な親はいないんだ」と当事者先輩の方が言っていた。
私はその言葉に励まされて、癒された。
私は機能不全家庭で育ち、若い頃に精神疾患も発症したレベルなので、セラピー系の本にはかなり救われてきた。
恋愛相手・配偶者は親子の問題を見せるとも言う。
それだけ影響されるらしい。
何故か親と同じアルコール中毒の人を恋人に選ぶ人、過去父がDVで恋人もDVする人を引き寄せる人…これは心理治療しろ、というメッセージでもある。
でもそれは、莫大な労力がかかる長い旅の始まり…。
荒れの酷い反抗期(思春期)で気づいて早期に治療に取り組めればよいが(臨床心理士とかの)、大人になってから気づく方も多い(鬱とかで)。
小島慶子氏『解縄』…ひとつの機能不全家庭(親子の相克)の様子が俯瞰できる感じでした。
家族病理が精神疾患の元凶になってしまうのがわかります。
気づきが遅い早いは関係無く、その時が自らの癒しを始めるベストタイミング。
『毒になる親』、『アダルト・チルドレンと癒しー本当の自分を取り戻す』←入門はこのあたりがベストか。
岐阜の有名な長谷川博一臨床心理士は好きです。
長谷川先生は、とても優しい…。母性的な男性の先生です。
個人的に今は、児童精神科医・教育家等に相談しながら子育てする時代だと思う。
核家族時代の親達の育児不安を支えるのは、プロ。
子どもが居て、離婚する時も怒り・恨みまかせで絶縁…でなく、子どもに配慮しながらの時代。
福祉番組で親の離婚に傷ついた女子学生(離別・父子家庭)のルポを見た時、とても悲しかった。
その子は、自分が勉強頑張り、立派な優等生になったら母親が帰ってきてくれると思い
無茶苦茶自分を追いつめたら、統合失調症になってしまった(発症は複合的だと思うが)。
いい子系性格の子は自分を責めてしまうから…切ない…。
顔も見たくない元配偶者でも、生き別れにせず子どもには会わせるのは大事…(一部例除く)。
学生時代を振り返ると、離婚家庭の子はわかりやすい荒れ方(非行)していた。
『離婚で壊れる子どもたち 心理臨床家からの警告』
今は片親の多い時代だけど、子どもをケアすることの必要性は変わらない。
結婚は簡単ではないし、更に子育ては簡単ではない。
成長を迫られる場面の連続だと思われる。
苛め・苛められも親が元凶といわれると本当に責任重大である。
『いじめない、いじめられない育て方ー三つの愛の言葉が我が子を救う』
↑家族病理(親子関係不全)が外に出て社会病理に繋がってることが書いてある本。
30年売れている心理学系のいい本です…。
一種の婚活(?)勉強として、3次情報であるがそれなりに本は読んできている。
いい本は何度読んでも、胸打たれます。
婚活努力すると同時に、必要な本質的な勉強はたくさんある。
読書だけの疑似体験では甘いかもしれないが、重要だと思っている。
まぁこの位は皆、普通にするとは思いますが…。